USB メモリブートの KNOPPIX

現在位置のナビ

トップコンピュータの国雑記帳 → USB メモリブートの KNOPPIX

説明

USB 接続のフラッシュメモリから KNOPPIX を起動する レポート が発表されています。 ここでは、私が行った追実験によって明らかになった追加情報を記しています。

機器構成

マザーボードGIGABYTE GA-7VKMP
メモリMicro Drive 1GB
USB アダプタBUFFALO MCR-CF2

私が使用したメモリに関する記述

私が使用したのは、純粋な USB メモリではありません。 これは、USB ブートが可能かどうかを確認するために、 手持ちの機材だけで試験したからです。

Micro Drive はディジタルカメラ用のメモリです。 実際には、この機材でも USB からブートすることができました。 しかしこの機材は実用的ではありません。 なぜなら Micro Drive のアクセス速度が遅いからです。 測ったわけではありませんが、 CD-ROM ブートの KNOPPIX よりも遅い感じがします。

1GB のコンパクトフラッシュを使用すればより早くなると思いますが、 実際に使用する場合は USB 2.0 接続のフラッシュメモリの使用を勧めます。

1GB のドライブサイズによる変更

ドライブサイズが 1GB になったことで、 上記レポートとは若干異なる作業が必要になります。 主な理由は、1GB を1つのパーティションとして使用できないからです。

という結果になりました。 そこで 1GB を二つのパーティションに分割し、 2MB のブートパーティションと残りの KNOPPIX イメージ格納部分に分けました。

マイクロドライブへの書き込み

マイクロドライブへの書き込み手順を以下に示します。 1GB 以上のメモリで USB ブートの実験をするときに参考にしてください。

スクリプトは 2004年05月13日 15時46分04秒
 に開始しました
 root@0[knoppix]# fdisk /dev/sda

コマンド (m でヘルプ): d
Selected partition 1

コマンド (m でヘルプ): n
コマンドアクション
   e   拡張
   p   基本領域 (1-4)
p
領域番号 (1-4): 1
最初 シリンダ (1-522, default 1): 
Using default value 1
終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (1-522, default 522): +2M

コマンド (m でヘルプ): n
コマンドアクション
   e   拡張
   p   基本領域 (1-4)
p
領域番号 (1-4): 2
最初 シリンダ (3-522, default 3): 
Using default value 3
終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (3-522, default 522): 
Using default value 522

コマンド (m でヘルプ): a
領域番号 (1-4): 1

コマンド (m でヘルプ): t
領域番号 (1-4): 1
16進数コード (L コマンドでコードリスト表示): e
領域のシステムタイプを 1 から e (W95 FAT16 (LBA)) に変更しました

コマンド (m でヘルプ): t
領域番号 (1-4): 2
16進数コード (L コマンドでコードリスト表示): e
領域のシステムタイプを 2 から e (W95 FAT16 (LBA)) に変更しました

コマンド (m でヘルプ): w
領域テーブルは交換されました!

ioctl() を呼び出して領域テーブルを再読込みします。

警告: DOS 6.x 領域を作成、または変更してしまった場合は、
fdisk マニュアルの追加情報ページを参照してください。
ディスクを同期させます。
root@0[knoppix]# mkdosfs -F 16 /dev/sda2
mkdosfs 2.10 (22 Sep 2003)
root@0[knoppix]# mkdosfs /dev/sda1
mkdosfs 2.10 (22 Sep 2003)
root@0[knoppix]# echo mtools_skip_check=1 > ~/.mtoolsrc
root@0[knoppix]# syslinux /dev/sda1
root@0[knoppix]# install-mbr /dev/sda
root@0[knoppix]# mkdir /mnt/sda1
mkdir: ディレクトリ /mnt/sda1 を作成できません: ファイルが存在します
root@0[knoppix]# mkdir /mnt/sda2
root@0[knoppix]# mount -t vfat -o rw /dev/sda1 /mnt/sda1
root@0[knoppix]# mount -t vfat -o rw /dev/sda2 /mnt/sda2
root@0[knoppix]# tar jxvf USB-KNOPPIX-3.3-20040316.tar.bz2 -C /mnt/sda2
./
./boot.msg
./german.kbd
./logo.16
./miniroot.gz
./syslinux.cfg
./vmlinuz
./f2
./KNOPPIX/
./KNOPPIX/KNOPPIX
./INSTALL
root@0[knoppix]# cd /mnt/sda2
root@0[sda2]# cp boot.msg f2 german.kbd logo.16 miniroot.gz syslinux.cfg vmlinuz  /mnt/sda1
root@0[sda2]# cd ~
root@0[knoppix]# umount /mnt/sda1
root@0[knoppix]# umount /mnt/sda2
root@0[knoppix]# exit
スクリプトは 2004年05月13日 16時05分24秒
 に終了しました

KNOPPIX イメージの変更

メモリのサイズが 1GB ありますから、 レポートにある 512MB 以内の KNOPPIX イメージではなく CD-ROM 版の KNOPPIX イメージを利用することもできます。 /dev/sda2 をマウントして KNOPPIX/KNOPPIX を CD-ROM のものに差し替えても動作しました。

ちょっと宣伝

なんか、 ここの記述に興味を持っている会社さんがたくさんあるようなので、 自分の宣伝をしておきます。

企業として USB メモリブートの KNOPPIX に興味をお持ちのところへ。 USB メモリからブートする KNOPPIX の設定作業を、業務としてひきうけます。 USB メモリではなく、IDE 接続のコンパクトフラッシュでも可。 KNOPPIX イメージにモジュールを追加、削除して独自 CD-ROM を作成した経験もあります。 匠コンピューター まで御連絡ください。

2004年5月13日 初出

2004年5月17日 追記


back button 雑記帳へ